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【展示会場の様子と来場者の感想】レコーディング イン プログレス ―3がつ11にちをわすれないためにセンター活動報告展―

展示概要   展示内容・参加作家   展示会場の様子と来場者の感想

レコーディング イン プログレス
―3がつ11にちをわすれないためにセンター活動報告展―

写真撮影:小岩勉
Photographer: Tsutomu Koiwa

会場入り口付近

展示全体に対する感想

▷身の丈のアーカイブを継続する意識が示されていると思います。(40代、神奈川県)

▷震災当時の記録をはじめ、その前のものの収集とともにその後の変化の過程を丁寧に追跡されていることに、大きく心を打たれました。いつも口では復興をとなえながらも、被害の大変さや悲しみの形、失ったツラさにばかり注目しがちですが、残された人たち、生きている人たち——つまり私たち——がその後もこの町で生きつづけるんだということを、再確認し、考えることができました。(30代、仙台市青葉区)

▷困難、混乱の中、ていねいな対話、ていねいな記録、ていねいな作業に尽力されたこと、素晴らしいです。3.11をわすれてはいけない。年月がたつにつれ、自分自身と3.11との心のキョリ感がどうなっているのか、見つめることのできる展示でした。(30代、神奈川県)

▷あの日、家族がこんなに大変な思いをしていたのかと、あらためて知ることが出来ました。ありがとうございました。これからも仙台が大好きだしちょくちょく帰ってくるので、このような展示会をまたひらいていただきたいです。東京でも。東京ではあの日のことが風化してきているように感じます。それをくいとめてほしい。(30代、東京都)

▷映像、写真アーカイヴは大変貴重な財産です。テレビなどで流れていくものとは別に、市民の持っているものをどんどん残せるだけ残していって下さい。(神奈川県)

▷3.11よりずっと記録をし続けていらっしゃる方々が自分たちと寄り添う様に静かに見守ってくれているようでした。(30代、仙台市宮城野区)

▷随所に展示の工夫がなされていて、たいそう充実した活動報告展でした。私はあの日は仕事の関係で避難所設営と避難してきた人々のお世話をしていたので、テレビやラジオからの情報はごくわずかしか入手できませんでした。当時の様子を伝える緊迫した放送?や荒浜小七郷小校長へのインタビューが特に心に残りました。あの時の食事もユニークな企画でした。我が家は岩盤の上にあるので、特に被害なし。ガスのみストップでした。(60代、仙台市青葉区)

▷一般の人から、アーティスト、専門家など、さまざまな人たちの記録を見ることができ、大変興味深かったです。(20代、宮城県東松島市)

▷静かな思いを感じました。福島の人たちにも見てほしい。原発と津波の被害の違いはあるけれど、分断されないように、互い分かりあえるように。(20代、福島県)

▷仙台に暮らしていて被災し当事者と思っていたが4年経って当時の写真、映像をみると人事のような自分がいる。(50代、仙台市宮城野区)

▷これだけの資料があることに驚きました。じっくり見るにはだいぶ時間がかかりそうですね。それだけ “記録された” 災害だったのだと感じます。(40代、仙台市若林区)

▷とてもよく考えられ、おそらく議論に時間をかけここまでこられたと思います。大阪から通ってほぼ4年、私もいろいろ思い出されます。気持ち伝わってきます。(30代・大阪府)

▷震災直後は、震災前のことを思い出すのもつらく、アーカイヴに協力をもとめられても断ってしまいましたが、4年経ったいま、アーカイヴ事業の大切さがこの展示を見てよくわかりました。(20代・仙台市若林区)

▷奈良にいるとあまり実感することがないのですが、この展示でやっと自分ごととしてとらえられたと思います。(30代・奈良県)

▷ひとりひとり市民の記憶をそのまま展示しているのが良い。(30代・奈良県)

▷Very compelling and touching recording will serve well in this modern day of digital media, to remember those that lost their lives in this disaster. Overall, excellent idea and realization of the idea of a modern day memorial.(50代・USA)

▷Thank you very much for this incredible exhibition on 3.11.the hardship, patience and dedication of japanese people after the natural calamity can be realized by watching this exhibition. Great data collection and research work will be helpful for our future. Best wishes. Amazing work on recording the events after 3.11.(30代・京都府)

▷Very nice exhibition, all photograph on other tsunami stuff documented well, we will follow this very creative exhibition and implement it in all country.(30代・INDDNESIA-ACEH)

▷This exhibition is very useful for documents, sharing information and also to show us the situation post & pre disaster. Thank you for sharing & record these all! (40代・Kyoto, INDONESIA)

▷Good documentation that can be used for next generation.(40代・IRAN)

▷This exhibition is wonderful.The way of curating the stories (multiphe naratives) is great also, the documentary / interview films were very great.(30代・Sendai)

▷This exhibition is the greatest thing I've seen. Thank you♡. It's a good experience as all the visual and audio, complemented with the translation enabled everyone, not only for Japanese but those who need English as second language as well. The order of story, graphic, and movies are so great. Thank you all.(50代・THAILAND)

▷Thank you so much for this great and interesting exhibition.I learned a lot and find it very helpful to learn more about the way people felt after 3.11.(30代・Germany)



【1】発災前から発災1カ月後までのこと
Before and up to 30 Days after the Disaster





▷震災当時の写真、復興まで時系列で並べられた写真を見ると、当時の様子がより感じられ、意味のある活動であると感じました。(30代、長野県)

▷外軸と横軸での展示がとても良かったです。その時の自分と同時に他の人、他の場所でおきていたことにも思いがめぐりました。ここに展示されたもの、映像の記録はもちろん一部だと思いますが、残していくこと、忘れないことは本当に大事だと実感しました。(40代、仙台市青葉区)

▷様々な地域にいる様々な人達が記録した写真・映像を一度に見ることで、1人1人の思いの強さや、血の通った展示で、勇気づけられました。(20代・東京都/名取市出身)

▷あの時を思い出し、家族と話し合うことができました。津波被害地の写真はよく見ますが、街中がこんなだったんだと改めて知りました。(50代・多賀城市)

▷時系列になっていて、又地域ごとに区別されており、声や映像までついてくるのでとっても理解しやすかったです。(50代・兵庫県)

▷いろいろな場所の様子を時系列で同じ時に、ここではこうだった、ということがわかる形で展示されているのは、とてもいいと思いました。あの時、それぞれの人が全く異なる経験をしていて、その全てが大きな意味を持つということに、思いを致せるようなものだと思いました。自分の記録だけ単独で出ていると、「でも、これも、多様な体験の一つでしかないんだよね。これだけ取り上げられていいのだろうか?」と思うこともありましたが、このように展示されると、震災を表現するものとして、単独の時とは別の意味を付加されるなと思いました。またゆっくり時間をかけて見たいと思いました。(40代・仙台市若林区)




【2】写真を用いた記録や、その記録活動 / 定めた点から観て測る
Photographs and Their Making / Re-codings from Same Perspectives


震災のあととあと


震災のまえとあと


▷定点観測写真、震災前のふつうの景色が、今となっては貴重な記録になっていることを感じます。そこに住んでいた方々が日常見ていたものを写真に残していたこと、津波から残ったこと、さらに震災後の記録を追加して意味を増したこと、全てがうったえかけてくる感じがしました。(20代、仙台市宮城野区)

▷若林区荒浜の震災前の写真が見られたのが良かった。震災から時間が経つにつれて、かつての風景を忘れかけていましたが、写真を見て以前の様子をなつかしく思い出すことができました。(20代、仙台市若林区)

▷定点写真は迫るものがありました。震災前の生活、笑顔があった場所が劇変したのだと感じました。(40代、仙台市青葉区)




【3】映像を用いた記録や、その記録活動
Moving Images and Their Making


仙台市若林区荒浜 / 藤井 光


▷この映像作品が衝撃的でした。被災された方の等身大の声が本人の映像と流れていて、言葉一つ一つに心を打たれました。何気ない日常が3.11によって変わってしまったことが今更ながらよく実感できました。 (20代、神奈川県)

▷スケートボード(CDP)もタンタンとしてる中に味わいがあって気に入りました。(50代、東京都)

▷荒浜でスケートボードやっているだけの映像、特に何かがあるわけではないのに切なくなった。あの音かな?とても良いですね。(30代、仙台市太白区)





仙台のがれき撤去 / 高野裕之
仙台市若林区・海岸公園冒険広場 定点観測写真 / 越後谷出



5 Views of the Coast ( 「沿岸部の風景」より) / 鈴尾啓太
七郷市民センター / 定点観測写真


▷「沿岸部の風景」を見ました。リアルな映像で、報道の映像とはちがう。被災地、被災者の方の様子が伝わってきました。(20代、山梨県)


波のした、土のうえ / 小森はるか+瀬尾夏美




▷小森さん、瀬尾さんの作品には、魂に届く声が存在しているように思えます。映像を撮影された方が再度確認し、語る声のさみしさが体を包んで動けなくなりました。(30代、東京都)

▷一番印象的だった映像 波のした、土のうえ かさあげすること、その意味。新しい町が創られるけれど、それは昔の町ではないということを強烈に実感させられた。作家の方、よく、この思いを撮った(録った)なあと思います。全部見入ってしまいました。(20代、滋賀県)

▷「波のした、土のうえ」 静かな力強さを感じました。とても優しく、でもするどいまなざしを通して紡ぎ出されたことば達が連なり、心の奥へとしみ込んできました。現地に足を運んだことがないのに、まるで自分の故郷を見ているような気分になりました。感動しました。今後も被災地の方々のことばをすくいとって素敵なストーリーをつくり続けていただきたいです。ほんとうに感動しました。ありがとうございます。応援してます。(30代、仙台市宮城野区)

▷「波のした、土のうえ」今まで見たことのない手法での映像で、たんたんとした語りが、いっそう力強く、そして、心に響くものだったと思います。一言では表せない「その人の想い」があり、それが現実で、これが今のあの方たち3人の想いなのだと思いました。(30代、新潟県)



東北記録映画三部作「なみのおと」「なみのこえ」より 五つの対話
酒井 耕+濱口竜介


▷インタビュアーと地元の人との対話を撮影したものはよく撮影されているが、地元の人同士の対話を撮影したものは斬新で興味深かった、気兼ねなく話していること、またそうした場を提供できる取り組みとして興味深かった。(20代、東京都)

▷震災の記録の残し方にはいろいろあって、映像で残す方法も一つだけではないのだなと感じました。特に夫婦や兄弟同士がお互いにインタビュアとなっていたものには考えさせられました。(40代、仙台市泉区)

▷「五つの対話」には、なんとも言えない変な気持ちに。うーん、変な気持ちに。とりとめのない思い、言葉にできない時の笑い、人それぞれのもにゃもにゃを感じたり。すべて、必要なことだと思いました。見ている側を困惑させるけれども。撮影もどうやっていたのか、不思議な撮り方。ありかとうございます。続けていってほしいです。 (40代・仙台市青葉区)




【4】アーカイブ活動における資料化の試み / はじまりのごはん
Practices of Contextualizing in Archiving Activities / First Meals
協働|NPO法人20世紀アーカイブ仙台


▷「ケーキなどの甘いものが食べたかった」といったようなささいな気持ちまでとりだすことで、当時の人々の思いが生々しく伝わってきました。断片的な、個人の記録も、つなぎあわせることで、立派な1つの歴史としてなるのかと、思った。(20代、仙台市青葉区)

▷「はじまりのごはん」興味深かったです。ひとりひとりの何気ないけど忘れない想いが沢山ありました。 (30代、仙台市若林区)

▷はじまりのごはんの展示が非常に素晴らしかったです。企業、公営団体、民間団体の主張は訴求力があるかわり、あまり身近なこととして耳を傾けづらいです。しかし、付箋で一般の人の声を貼ってある点で、自分とすごく関係があるという実感を持ってました。(20代、東京都)

▷「はじまりのごはん」、一つの写真から多くの人が思っていることがみちびき出されているところが面白かったです。(30代、仙台市青葉区)




【5】アーカイブ活動における利活用の試み / 資料室
Practices of Utilization of Archiving Activities / Reference Room




定点観測写真



わすれン!レコード デザイン|homesickdesign



手記・民話にみる浜の文化 協働|みやぎ民話の会
多様な性の当事者たちによる手記 協働|レインボーアーカイブ東北


▷ファイリングされた経年変化の写真を見ましたが、当時の状況がよくわかりました。中々、知らない情報でした。(30代、岐阜県)

▷わすれン!レコードは、気軽に手に取ることができ、良い展示方法と思いました。(20代、仙台市青葉区)

▷ニュースなどでは、大づかみな状況までしかわからなかったが、個人の思いや、出来事が細かく知ることができ良かった。レコード型の展示や、大きなクリアファイル等、見せ方もとてもユニークで、より興味を持つことができた。(20代、北海道)




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[2015年11月14日公開]

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せんだいメディアテークでは、市民、専門家、スタッフが協働し、東日本大震災とその復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとして「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(わすれン!)を開設しました。

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