ごうけいほうもんしゃすう

3月12日はじまりのごはん/料理・調理 28「ごはんは食べれたけれど、パンが手に入らなくて、食べたかった!パン!」

NPO法人20世紀アーカイブ仙台 & わすれン!協働企画





この記事は、「3月12日はじまりのごはん」の展示期間中に来場者が貼ったふせんやパネルの様子を紹介するものです。展示された各パネルの概要は[いんでっくす]ページをご覧ください。

▼「3月12日はじまりのごはん」とは
▼ふせんのコメントについて



[2014年秋]展示パネル

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[2014年秋]展示概要

期間:2014年10月1日〜11月16日
会場:せんだいメディアテーク



[2015年春]展示パネル

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   ※[2014年秋]展示時のふせんが付いたパネルに、来場者がコメントを書き足したものです。
   ※英語で書かれたふせんは、矢印の先にある日本語のふせんを英訳したものです。

[2015年春]展示の様子
期間:2015年2月20日〜3月18日
会場:せんだいメディアテーク




[パネルに寄せられた来場者のコメント]
写真の内容や場所に直接関係のないコメントもあります。

▷震災の時、職場で炊き出しを仕切っていました。「ご飯も炊けない単身者のために…。」がいつのまにかみんなの楽しみになり、今は会社の伝説です。余震が来るとおにぎりを手に持ったまま逃げたことなど、震災時のごはんのエピソードは忘れられません。

▷ラップ! 便利だった。この時ほどありがたみを感じたことはないかも…
Plastic food wrap! That was so convenient to have. I think I’ve never felt as grateful to it as I did at that time…

▷ごはんは食べれたけれど、パンが手に入らなくて、食べたかった! パン!
I was able to eat rice, but I couldn’t get hold of any bread and I really wanted to eat some! Bread!

▷ガスが来なかった時期は、ストーブでお湯を沸かしてぞうすいやうーめんを食べていました。あったかいものを食べるだけで元気が出ました。

▷兼業農家の職場のおんちゃんが、たくさんおにぎりをにぎって届けてくれた。お米の甘さと、農家の強さを感じた。
A colleague at work does farming as a side business. He made lots of rice balls and brought them to us. I appreciated both the sweetness of the rice and the power of farmers.

▷パン食べたいってtwitterでつぶやいたら、友人がガスでパンを焼いているお店からパンを買ってきてくれました。旧電力ビルのパン屋さんに並んだ時、私の1人前で売り切れたのはちょっとつらかったです。

3/12 初めて口にしたもの。職場にて菓子パンを食べた。(支援物資か) 5日ほど職場に泊まり込み。ある日具も何もない白飯おにぎりの差し入れあり、あれほどおいしいと思ったおにぎりはない。
March 12. The first thing that I ate. It was sweet buns, at work. (emergency supplies?) I slept at my workplace for five nights. One day, someone brought a gift of plain rice balls, without any fillings. I’ve never eaten rice balls as delicious as those.

▷震災後、会社でする事。自宅で水が出ない社員の分の水をペットボトルへ。会社でごはんを炊いておにぎりをにぎったりしました。
Things that I did at work after the earthquake: I filled pet bottles with water for employees who didn’t have running water at home. I steamed rice and made rice balls.

▷神戸の記録を見てラップを買いこんでおいて役に立ったです (す)
I read records about the Kobe earthquake and bought up lots of plastic food wrap, which turned out to be very useful.

▷最悪、お米はとがなくても大丈夫です。ちょっとぬかくさかったけどなんとか食べれます。水がなかったから。

▷3/23頃、久しぶりに仕事へ。出勤途中で売っていたホテルの食パン¥1000もしたけど美味だった。

▷朝おにぎり 昼モスのハンバーガー 夜お肉

▷寮に住んでいたのですが、先輩の卒業生が置いていってくれた非常食をみんなで食べました。

▷3/12の昼、地震後はじめて食べたお米(避難所で出たアルファ米)が本当においしかった

▷職場でおにぎりとみそ汁を毎日作っていた。みんな被害の状況把握とこれからどうしていくか考えていくために…… 食べないと! 生きないと! そう思っておにぎりを。

▷あの日から食材の大切を知りました。今はすてるところも少なく大事に使用しています。

▷あの日は金よう日。土よう日、お米を買わなくちゃ…。お米が手に入るまで、ホームベーカリーでパンをやいて主食にしていました。あったかいごはんがたべたかった。


ふせんのコメントについて
この展示には、仙台市内はもとより、沿岸部・内陸部、宮城県内外、国内・海外を問わず、大人から子どもまで、さまざまな立場の方々が来場され、展示された震災時の写真から想起したことを、ふせんに書いてくださいました。ここでは、その寄せられたコメントの原文を、そのまま掲載しています。なお、灰色の英文は日本語のコメントを翻訳したものです。





[基になった写真]

「七輪と鍋で炊いたご飯」*

2011年3月12日佐藤寛法さん

2011年3月12日 宮城県仙台市泉区
記録:佐藤寛法さん

*出典:写真集「3.11キヲクのキロク—市民が撮った3.11大震災 記憶の記録—」
発行・提供:NPO法人20世紀アーカイブ仙台





「3月12日はじまりのごはん」とは
炊き出し、買い物、食卓の風景など、震災時の「ごはん」にまつわる写真を展示し、それらの写真を見て思い出したことや当時の暮らしぶりなどを、来場者に自由にふせん紙に書いてもらう参加型展示です。この展示は、NPO法人20世紀アーカイブ仙台と3がつ11にちをわすれないためにセンター(わすれン!)が協働で企画しました。
展示された各パネルの概要や利活用事例等は[いんでっくす]ページをご覧ください。





[2015年11月14日公開、2015年11月23日更新]

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せんだいメディアテークでは、市民、専門家、スタッフが協働し、東日本大震災とその復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとして「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(わすれン!)を開設しました。

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