陸前高田市を中心に移り変わる風景や人びとのことばの記録を続けている「3がつ11にちをわすれないためにセンター」参加者であり、映像作家の小森はるかと画家で作家の瀬尾夏美の活動を紹介します。
2011年3月の終わりにボランティアに出かけてから、
私たちはずっと同じことを続けています。
それは「何も無くなった」と言われたその土地を訪ね、
「本当にそうなのか?」という問いをこっそりと抱きながら、
そこにあったさまざまな痕跡や、
新たに生まれ出て来たことばを集めるということです。
本展では、駆け足で過ごして来たおよそ5年の時間を、
私たちがつくって来たさまざまな記録物を通して振り返ります。
その過程で、「記録出来たと考えていたけどこぼれ落ちていたもの」や、
「むしろこんなにも映っていたもの」に気づいたりするかもしれません。
またそれらは、私たちではない誰かの目に触れることで、
より鮮やかになることを感じています。
5年を間近に控えたいま、このあたらしい空白の場で、
誰かと出会えたら、と思っています。
作家紹介:小森はるか+瀬尾夏美
映像作家の小森と画家で作家の瀬尾によるアートデュオ。2011年3月の終わり、沿岸部のボランティアに訪れたことをきっかけに結成。2012年4月に岩手県気仙郡住田町へ移住。沿岸の陸前高田市を中心に、移り変わる風景や人びとのことばの記録を続けている。また、記録を未来や遠くの人に受け渡すための表現について考えながら、多様なアート表現をつくり出している。2015年4月より、仙台市に拠点を移し東北で記録・ドキュメンテーションを考える一般社団法人NOOK(のおく)を設立。3がつ11にちをわすれないためにセンターには、2011年8月から参加している。
ウェブサイト:http://komori-seo.main.jp/
本展ウェブサイト:http://kuuhakuwotazuneru.blogspot.jp/
期間:2015年12月19日(土)から2016年2月28日(日)9:00〜22:00
※12月29日(火)から1月3日(日)、1月28日(木)、2月25日(木)はお休み
会場:せんだいメディアテーク 7F ラウンジ
入場無料
主催:小森はるか+瀬尾夏美、3がつ11にちをわすれないためにセンター(せんだいメディアテーク)
協力:一般社団法人 NOOK
助成:一般財団法人 地域創造
《関連イベント》
◎上映『波のした、土のうえ』
日時:2016年2月28日(日)14:10-15:18
会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオシアター
参加:申込不要・参加無料・出入自由
陸前高田の人びとの半生と風景の変化を描写した映像作品。各映像の主となる住民と小森、瀬尾の三者共同で制作されている。
※「『星空と路』上映室」の上映プログラムのひとつです。
◎シネマてつがくカフェ
テーマ:「映像作品『波のした、土のうえ』から考える」
2016年2月28日(日)15:30-17:30
会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオa
ファシリテーター:西村高宏(てつがくカフェ@せんだい)
ファシリテーショングラフィック:近田真美子(てつがくカフェ@せんだい)
『波のした、土のうえ』の上映後に、対話の場・シネマてつがくカフェを開きます。
問い合わせ
3がつ11にちをわすれないためにセンター
仙台市青葉区春日町2-1
TEL 022-713-4483/FAX 022-713-4482
《関連展示》
◎小森はるか+瀬尾夏美 巡回展「波のした、土のうえ(をもう一度歩く)」in 仙台
期間:2016年1月26日(火)-2月7日(日)11:00-20:00
※初日は16:00スタート、日曜日は18:00まで
入場料:無料(一部イベントは有料)
会場:Gallery TURNAROUND(仙台市青葉区大手町6-22久光ビル1F)
お問い合わせ先:022-398-6413 (Gallery TURNAROUND)
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