ごうけいほうもんしゃすう

〈終了〉星空と路―上映室―(2017)

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3月11日の星空から6年が過ぎようとしています。
「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の参加者は、ビデオカメラなどの技術や経験の有無にかかわらず、震災にまつわる様々なことがらを記録してきました。
そこには、震災による被害の状況、変わりゆく地域の姿だけでなく、参加者一人ひとりの想いや言葉が映し出されています。個々のまなざしによって記録された映像を通じ、また、震災という事象をとらえ、残そうとする人びとの軌跡を通して、これまでの道のりを振り返る時間を過ごすことができればと思います。


にちじ
2017年2月25日(土)10:00-19:20、2月26日(日)10:00-18:50
ばしょ
せんだいメディアテーク7F スタジオシアター
さんか
入場無料・申込不要・出入自由

 星空と路チラシ1
   星空と路チラシ2
「星空と路」上映室のリーフレット(pdf / 5.6MB)はこちらからダウンロードできます。→


〈 タイムテーブル 〉

2/25(土)
10:00 小国春熊猟 2016(124分/山形)
13:00 5年後の飯舘村調査(30分/福島)
    トーク 林剛平×鈴尾啓太
14:30 福島県立相馬高校放送局制作 音声ドキュメント
    『緊急時避難準備不要区域より』『Blind』『Atomic town』(各7分/福島)
15:20 村に住む人々(48分/福島)
16:25 広域避難者の今を考える(42分/北海道)
17:20 沿岸部の風景ー岩手県大槌町・陸前高田市ー(28分/岩手)
18:10 波のした、土のうえ(68分/岩手)


2/26(日)
10:00 仮設でカラオケ仮装大会「みんなで歌うっペ!」(15分/名取)
10:30 さぐば(120分/名取)
13:30 石と人(19分/岩手)
    トーク 佐藤徳政×瀬尾夏美
14:50 石巻災害ボランティアセンタースタッフインタビュー(35分/石巻)
15:25 中屋敷(21分/石巻)
16:05 車載映像 宮城野区蒲生 2013.6.25(9分/蒲生)
16:14 3.11オモイデツアー 3.11以前のまちと人に出会うたび(蒲生編)(30分/蒲生)
17:00 この町から問いかけて(20分/荒浜)
17:20 3.11オモイデツアー 3.11以前のまちと人に出会うたび(荒浜編)(30分/荒浜)
17:50 HOPE FOR project 2015(9分/荒浜)
    トーク 佐竹真紀子×佐藤正実×高山智行


※上映時間は目安です。

 星空と路チラシ1



〈 プログラム 〉

2/25(土)
10:00〜
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『小国春熊猟2016』 124分
山形県小国町における春熊猟の記録
[撮影]林剛平
[撮影地]山形県小国町
[撮影日]2016年4月
[制作年]2016年

13:00〜
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『5年後の飯舘村調査』 30分
東京電力福島第一原子力発電所事故から5年経った2016年3月26日、飯舘村において放射能汚染調査をした際の風景です。今中哲二助教(京都大学原子炉実験所)を中心として、2011年3月より毎年調査しています。
[撮影]林剛平
[撮影地]福島県飯舘村
[撮影日]2016年3月26日
[制作年]2016年

※上映後、トークがあります。 林剛平×鈴尾啓太
               →プロフィールはこちら

14:30〜
ラジオてつがくカフェ関連記録「福島県立相馬高校放送局制作 音声ドキュメント」
『緊急避難準備不要区域より』
『Blind』
『Atomic town』
 各7分
震災後の南相馬市、視覚障がいのある方の震災体験、浪江町から見た福島第一原発。そこにある、人びとの生活や気持ちに寄り添う音声ドキュメントを3本お送りします。高校生の視点から震災や原発事故を見つめ、映像や音声記録を制作し伝え続ける、相馬高校放送局の活動の一部です。
[撮影地]福島県
[制作年]2011、2014、2015年

上映後、「福島県立相馬高校放送局制作 音声ドキュメント」をテーマにした対話イベントがあります。
考えるテーブル「ラジオてつがくカフェ」

テーマ:「相馬クロニクル」の作品から「想像力」を問い直す
開催日:平成29年2月25日(土)15:15―17:45
会場:せんだいメディアテーク 7Fスタジオa
主催:てつがくカフェ@せんだい、せんだいメディアテーク

15:20〜
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『村に住む人々』 48分
僕の生まれ育った村は海になっていた――東京での被災、郷里の相馬市磯部に戻り、家族や安否確認で出会う友人たちにあの日からのことを問いかける。 そして3年。 僧侶の父が執り行う法要、先輩後輩らが奉納して回る神楽。営みを続ける地域の姿を記録していく。
[制作]岩崎孝正
[撮影地]福島県相馬市
[撮影日]2011年3月—2014年5月
[制作年]2014年

16:25〜
広域避難

『広域避難者の今を考える』* 42分
東日本大震災の影響により北海道内に避難されている方々に向けた支援事業を受託している「一般社団法人 北海道広域避難アシスト協会」代表の佐藤伸博さんに、その活動や避難者の状況や抱える課題などについてお伺いしました。
[企画]てつがくカフェ@せんだい
[協力]一般社団法人 北海道広域避難アシスト協会
[記録]濱田直樹
[撮影地]宮城県仙台市
[撮影日]2016年5月26日
[制作年]2016年

17:20〜
鈴尾さんキャプ

『沿岸部の風景 —岩手県大槌町・陸前高田市—』 28分
震災から2年間、不定期に訪れた被災地の映像より、岩手県大槌町と陸前高田市の風景。そしてそこで出会った人たちの記録です。荒れ地の真ん中で畑を耕す人、墓を修復する人、家の跡地の花の手入れをする人。戸惑いながらその時をそこで生きる人たちの、確かな時間。
[監督]鈴尾啓太
[撮影地]岩手県大槌町・陸前高田市
[撮影日]2011年9月、2012年8月
[制作年]2013年

18:10〜
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『波のした、土のうえ』* 68分
陸前高田で出会った人から聴いた話を元に紡いだ物語を、語ってくれた本人に朗読してもらい、その声とまちの風景を重ねた映像。津波により失われた大切な人びとと住まい。かさ上げ工事により失われたまちのあと。喪失に向き合う一人ひとりの姿に、制作者は丁寧に寄り添いました。
[制作]小森はるか+瀬尾夏美
[撮影地]岩手県陸前高田市
[撮影日]2012年4月—2014年9月
[制作年]2014年

2/26(日)
10:00〜
カラオケ大会2

『仮設でカラオケ仮装大会「みんなで歌うっぺ!」』 15分
宮城県名取市の美田園第一仮設住宅で、仮装カラオケ大会がありました。地元の方言とみんなの笑い声が、仮設住宅の集会場に集まった人々を優しくつつみます。
[制作]櫛引祐希子
[撮影地]宮城県名取市美田園第一仮設集会所
[撮影日]2016年3月4日
[制作年]2016年

10:30〜
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『さぐば』 120分
かつて「さぐば」と呼ばれる木造小舟があり、海、浦、川の作業場として使われていたことを、閖上の方にお話を聞く中で知りました。その復元のため歌津の岩石孝喜棟梁に会いました。大型の復興土木事業と並行して行われていた、舟を手で作ることの記録です。
[撮影]林剛平
[撮影地]宮城県名取市閖上・南三陸町歌津、三陸沿岸
[撮影日]2016年5月—9月
[制作年]2016年

13:30〜
石と人

『石と人』 19分
津波により家屋全てがなくなった陸前高田市森の前地区。そこに残された五本松の巨石は、その土地に暮らしてきた人びとのよりどころであった。この映像は、巨石を中心としたその地域の伝統の復活と、新たな伝承のはじまりを志す佐藤徳政さんの活動記録です。
[制作]小森はるか・FIVED
[撮影地]岩手県陸前高田市
[撮影日]2014年—2016年
[制作年]2016年

※上映後、トークがあります。 佐藤徳政×瀬尾夏美
               →プロフィールはこちら

14:50〜
ボラセン

『石巻災害ボランティアセンタースタッフインタビュー』* 35分
2011年9月、わたしたちは1カ月間東北を移動滞在しながら、福島・宮城・岩手・青森の沿岸市町村の災害ボランティアセンターを一つずつ訪ね、運営スタッフの方のお話を伺った。その一片を編集したインタビュー映像。
[制作]小森はるか+瀬尾夏美
[撮影地]宮城県石巻市
[撮影日]2011年9月
[制作年]2014年

15:25〜
中屋敷キャプ

『中屋敷』* 21分
津波の被害を受け、まだ泥かきが済んでいないご自宅で、震災当日や家族のこと、お互いに協力し合い家屋清掃をすることなどについて、お話を伺いました。撮影した2011年5月、庭では津波に耐えた柿の木が芽吹きはじめていました。
[監督]中村友紀
[撮影地]宮城県石巻市
[撮影日]2011年5月2日
[制作年]2011年

16:05〜
蒲生車載キャプ

『車載映像 宮城野区蒲生 2013.6.25』 9分
県道10号線から七北田川沿いの139号線に入り、蒲生の海岸付近までを撮影した2013年の記録です。津波被害をうけた家や住宅基礎、中野小学校跡地など、町の痕跡が映像に残っています。現在、この道程は土地区画整理事業の防潮堤工事で通行止めとなっており、見ることができません。
[記録]木村グレゴリオ
[撮影地]宮城県仙台市宮城野区
[撮影日]2013年6月
[制作年]2013年

16:14〜
オモイデツアー蒲生

『3.11オモイデツアー 3.11以前のまちと人に出会うたび(蒲生編)』 30分
「まちと人、人と人をオモイデで結ぶたび」をテーマに、仙台市沿岸部の蒲生に一日滞在するツアー。鳥やカニなど生物が戻りつつある「蒲生干潟」をゆっくり散策し、日本一低い「日和山」登山をしながら交流を深め、11月の回では参加者全員で芋煮会を楽しんだ記録です。
[企画・制作]3.11オモイデアーカイブ/佐藤正実
[撮影・編集]佐藤敏行
[協力]高砂市民センター、中野ふるさと学校、蒲生のまちづくりを考える会、舟要の館
[撮影地]宮城県仙台市宮城野区蒲生
[撮影日]2016年9月3日、11月5日 [制作年]2017年

17:00〜
「この町から問いかけて」キャプチャ画像

『この町から問いかけて 』 20分
2015年、仙台市荒浜の市営バス停留所跡地に、手作りらしきバス停が現れました。本作は、この「偽バス停」の作者が荒浜で人知れずおこなっていた活動の記録映像です。震災後に残された土地とどのような向き合い方があるのかを、映像を通してあなたに問いかけます。
[制作]佐竹真紀子
[撮影地]宮城県仙台市若林区荒浜
[撮影日]2015年6月—12月
[制作年] 2016年

17:20〜
オモイデツアー荒浜

『3.11オモイデツアー 3.11以前のまちと人に出会うたび(荒浜編)』 30分
昭和時代の写真と地元の方々の「オモイデ語り」から、かつての荒浜の風景をイメージしてもらう滞在型ツアーを2015年より実施しております。地元の方々と一緒に企画を進め、初の一般公募となった10月の回と市営バス貸切で実施した12月の様子です。
[企画・制作]3.11オモイデアーカイブ/佐藤正実
[撮影・編集]佐藤敏行
[協力]荒浜再生を願う会、海辺の図書館
[撮影地]宮城県仙台市若林区荒浜
[撮影日]2016年10月9日、12月11日
[制作年]2017年

17:50〜
HOPEFORproject2015

『HOPE FOR project 2015』 9分
震災後の毎年3月11日、地元小中学校の卒業生が中心となり、花の種を入れた風船を荒浜の空へリリースする追悼企画を実施。廃校となる荒浜小学校の音楽室にて荒浜に縁のあるアーティストによる演奏。3月11日の帰路が少しでも穏やかであるように。
[企画]HOPE FOR project
[撮影・編集]RUDOLF
[撮影地]宮城県仙台市若林区荒浜
[撮影日]2015年3月11日
[制作年]2015年

※上映後、トークがあります。 佐竹真紀子×佐藤正実×高山智行
               →プロフィールはこちら



〈 トーク 〉
上映後、わすれン!参加者に記録や活動について伺います。

2/25(土)
10:00 『5年後の飯舘村調査』
林剛平(歓藍社)
原発事故調査の際に見る、東北各地での景色や食文化、手仕事の記録を始める。津波、地震、原発事故によってもたらされたものを地元の方がどうするか、人それぞれ。福島県大玉村で藍、「ほんとうの空」色、音色の共感から、藍の栽培・染色を通じ震災後の里山を探求する歓藍社を起ち上げる。2016年よりわすれン!に参加。

鈴尾啓太(映像編集者)
映画『FAKE』『螺旋銀河』やテレビドキュメンタリーなどの映像編集を担当。監督として制作した『沿岸部の風景』が「わすれン!DVD」として公開されているほか、山形国際ドキュメンタリー映画祭の東日本大震災をテーマとしたプログラム「ともにある Cinema with Us 2013」にも選出されている。2011年よりわすれン!に参加。

2/26(日)
13:30 『石と人』
佐藤徳政(FIVED)
生まれ育った岩手県陸前高田市森の前地区を中心に、伝統や文化を守り、伝承し、そして新たな伝説を創出し、伝記、伝播し続けている。代表を務めるクリエイティブ集団FIVEDは、創造の聖地構築を志す。2016年よりわすれン!に参加し、同年11月には「巨石装置『五本松』」展を開催。

瀬尾夏美(画家・作家)
土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、文章や絵をつくっている。2012年より映像作家の小森はるかとともに岩手県陸前高田市に拠点を移す。地元写真館に勤務しながら、制作を続ける。2015年からは仙台を拠点とし、土地との協同を通した記録活動を行う一般社団法人NOOKを起ち上げる。2011年よりわすれン!に参加。

17:00 『この町から問いかけて』+『3.11オモイデツアー(荒浜編)』+『HOPE FOR project 2015』
佐竹真紀子(アーティスト)
荒浜に旧深沼停留所を模した偽バス停を設置し、その過程を記録した『この町から問いかけて』を制作。その後も荒浜で制作を続け、現在は10箇所に偽バス停を設置している。2016年12月には3.11オモイデアーカイブと協同で、深沼線のバス運行ルートを復活させるプロジェクト「きょうは市バスに乗って、荒浜へ。」を実施。2016年よりわすれン!に参加。

佐藤正実(3.11オモイデアーカイブ)
NPO法人20世紀アーカイブ仙台副理事長として大正・昭和の先人たちが残した写真などの地域資料を収集・保存。震災以後は市民は撮影した写真を募り、展示や記録集発刊、語る場づくりなど震災アーカイブの利活用を模索。2013年より仙台市との協働で「3.11オモイデツアー」を実施。2011年よりわすれン!に参加。

高山智行(HOPE FOR project)
荒浜小学校、七郷中学校の卒業生を中心とする「HOPE FOR project」を起ち上げ、2012年以降、毎年3月11日に荒浜小学校から花の種を入れた風船を飛ばす追悼企画を実施。また、お盆にはスケートボードパーク「CDP」とともに音楽ライブなども開催。2014年よりわすれン!に参加し、これらの記録映像をウェブ公開している。

[*]震災体験を語り直す映像が含まれています。
※スケジュールや内容は変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

問い合わせ
3がつ11にちをわすれないためにセンター(せんだいメディアテーク)
〒980-0821 仙台市青葉区春日町2-1
tel 022-713-4483 fax 022-713-4482
mail office@smt.city.sendai.jp
主催:せんだいメディアテーク http://www.smt.jp

[公開 2017年1月7日]
[更新 2017年1月8日]

月別アーカイブ

センターについて

せんだいメディアテークでは、市民、専門家、スタッフが協働し、東日本大震災とその復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとして「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(わすれン!)を開設しました。

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