【映像制作者コメント】
東日本大震災による内陸部の宅地被害は4,031戸。行政の支援策が具体化しないまま半年以上が過ぎ、多くの被災者は自宅を修繕することもできずに避難を続けている。宅地を治さず道路を原状復帰するだけという復旧策に対する怒りと不安。脆弱な造成に問題はなかったのかという疑問。住宅ローンを抱えたままで修繕費用をどう工面すれば良いのか。壊滅的な津波被害に比べればまだ救われるように見える内陸部の宅地被害だが、そこに暮らす人々の憂悶は深刻だ。3.11に大きく傾いた電柱は、日々傾きを増す。これは仙台市青葉区高野原団地の宅地被害の実態と復旧への1年間の道程だが、日本中のどの住宅地でも起こりうる被害の記録である。
川名まこと
【撮影年月日・撮影場所】
2011年9月11日・9月13日・10月8日(宮城県仙台市青葉区高野原)
【撮影日】
2011年9月11日・9月13日・10月8日
【収録】
21分
【制作】
2011-2012年
【視聴者のこえ】
・細かな取材に感心しました。そして、高野原団地の自治組織のZbc、被害者連絡会の人達の対応がすばらしかった。ナレーションも適切であったと思う。 良いドキュメンタリーが見れました。(DVD視聴者アンケートから)
本作品は、せんだいメディアテーク 2階 映像音響ライブラリー/視聴覚教材ライブラリーにて、貸出・視聴サービスをご利用になれます。
DVDの貸出状況のご確認には、仙台市図書館ウェブサイトの資料検索をご利用ください。 また、こちらの作品のショートバージョンをweb上でご覧いただけます。
作品紹介:傾いた電柱(ショートバージョン)