制作者コメント:
岩手県陸前高田市米崎町にりんご農家のご夫婦が暮らしています。私たちはボランティア活動をきっかけに、そのお家を度々訪れました。ご夫婦は津波によって、りんご畑も新しく建てた家も長年愛用していた道具も失いましたが、残った小屋を修復し、裏山のりんご畑を守りながら同じ場所で暮らすことを決めました。どれだけのものを失っても、以前と同じように季節が訪れ、移りゆく景色があります。その中で暮らしているからこそ、変わらぬご夫婦の日常があるのではないかと思います。そんな日常の一片を記録として残したいと思い制作しました。
監督:
小森はるか
撮影年月日・撮影地:
2011年5月23日ー2012年5月14日(岩手県陸前高田市米崎町)
収録:
42分
制作年:
2013年
【視聴者のこえ】
・りんご園の夫婦の物語でした。おばあさんは、手芸や畑仕事に頑張り、おじいさんはりんごの手入れで頑張っているの見て、前向きでいることに感動しました。私も前向に生きていこうと思いました。ありがとうございました。(2013年3月上映会)
・津波の跡に押し流されて来た大量のごみの始末、物置での生活、住宅の復旧。費用も大変、心労も大変、その中にあって花を造ったりと、心の優しさがうかがえます。相当の預金があってこそ出来たと思われます。多くの被災者は預金が毎日の様に減って行く中で職もなく収入もなく、前途は真暗の思いにいると思います。自殺者の気持が良くわかります。自殺しないまでも、老人等は、早く死んでしまいたい毎日でしょう。ひとり暮らしで病気を持っている老人等はなおさらです。(2013年3月上映会)
・前作「あいだのことば」よりもストーリ性や雰囲気に色合いがよく出ている感じがした。食事のシーンが印象的なのは前作同様だったが、より意識的な印象を覚えた。最後のリンゴの木の花を摘む一連のシークエンスはとても美しかった。(DVD視聴者アンケート)
・実家に帰るときに高田を通ります。気になって見にきました。又、あいにいって行ってあげて下さい。景色がきれい。(2014年2月上映会)
本作品は、せんだいメディアテーク 2階 映像音響ライブラリー/視聴覚教材ライブラリーにて、貸出・視聴サービスをご利用になれます。
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