ごうけいほうもんしゃすう

【木町の3.11】仙台市木町通市民センター

仙台市立木町通小学校の子どもたちによるインタビュー



木町通市民センター(児童館も併設)は、仙台市立木町通小学校の5〜6階部分にあります。地震発生後、職員はすぐに施設利用者の安全確認と施設の点検を行いました。3時10分頃には、近くの病院の入院患者を受け入れ、夜の7時頃には木町通小学校に入れなかった避難者が来るなどして、震災当日の避難者は約135人にまで増えました。
停電し、断水もしたのでトイレも大変でしたが、若い人たちが木町通小のプールから水をくんで、階段を上ってセンターまで運んでくれて助かったそうです。
その後、3月14日に避難者が全員帰るまで、避難所としての役割が続いたということです。
施設のあちこちが壊れて安全確認や修繕が必要でしたが、6月14日から再開し、現在も通常通りの利用が可能です。また2012年11月には、木町通地区の震災の記録を1冊の本にまとめ、発行しました。

制作:
仙台市立木町通小学校・木町の3.11実行委員会2013
協力:
せんだいメディアテーク・3がつ11にちをわすれないためにセンター
取材日:
2013年8月29日




[取材をした5・6年生がまとめたこと]

仙台市木町通市民センター
記録した小学生自身が映像の紹介文を考えるために、
ピラミッドチャートを使って、「分かったこと」(事実)を書き出し、
そこから「考え・感じたこと」を整理し、最終的に「伝えたいこと」にまとめました。
ここではその一部を紹介します。

■分かったこと
・六階のまどガラスがこわれた。だんぼうがきかなくなった。かべ、てんじょうにきれつ。
 ↓ 
・6階ホールをひなん所としてかいほうした
 ↓
・100人のひなん者をうけいれた。
 ↓
・2012年「震災の記憶 記録」という本を作った

■考え・感じたこと
・当日、利用者が63人いるなんて分からなかったです。
・午後11時30分までかけて、児童のひきわたしをしたのがすごい。
・6階ホールをひなん所にしてかいほうしたことが、すごいなと思った。
・たてものにも、ひ害があったのに、100人もうけいれるなんて。すごい。

■伝えたいこと
・被害を受けているのに、他の人たちを助けたところに優しさを感じました。復興に向けて、あらゆる努力をしてきた人のように、自分でできる範囲での『やさしさ』を感じました。
・午後11時30分までかけて、児童のひきわたしをしたことが、すごいと思った。
・市民センターは一しょうけんめいがんばっているんだなと思った。私もがんばりたいなと思った。




▷木町の3・11とは
仙台市立木町通小学校では、せんだいメディアテークと連携し、2008年から映像制作を授業に取り入れています。この「木町の3.11」は、木町通小学校の子どもたちが、震災当時の様子や、それぞれの想いをテーマに地域の人びとへインタビューを行い、デジタルカメラの動画機能で記録したものです。
この活動やその他の映像については、 [いんでっくす]ページもご覧ください。

この映像は、わすれン!DVD Vol.40『木町の3.11 —ふるさとへの想い—』として、せんだいメディアテーク 2階 映像音響ライブラリー/視聴覚教材ライブラリーにて、貸出・視聴サービスをご利用になれます。
DVDの貸出状況のご確認には、仙台市図書館ウェブサイトの資料検索をご利用ください。



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センターについて

せんだいメディアテークでは、市民、専門家、スタッフが協働し、東日本大震災とその復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとして「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(わすれン!)を開設しました。

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