陸前高田駅前の風景(2011年7月21日撮影) カーナビの音声案内は、荒涼とした景色のど真ん中で「目的地周辺です。案内を終了します。」と告げた。あらかじめセットしていた目的地は、陸前高田駅。駅舎などはあたりを見渡しても見当たらず、車を降りて歩いてみると、砂と雑草の生い茂る中に、確かに線路が横たわっていた。しかし、その線路さえも、ほんの数十メートル先から向こうは無くなっている。 瓦礫でできた丘、海水にまみれても去年と同じように花を咲かせる植物、記憶や思い出の断片がへばりつく地面を見つめながら、ゆっくりと歩いたことを思い出す。 関連記事: 2013年7月24日 陸前高田(1) 震災前と後の風景〈陸前高田市〉 マリンゲート塩釜 <終了>3.11定点観測写真アーカイブ・プロジェクト...