福島県と同等の線量ながら、宮城県にあるために同程度の補償が受けられない伊具郡丸森町筆甫。震災前からこの地に移り住み、今春から風土や人々の様子を記録しはじめた「3がつ11にちをわすれないためにセンター」参加者・刈田路代さんをお招きして現在制作中の映像等を上映します。また、「映像サーベイヤーズ」の高野裕之が福島県双葉郡浪江町を訪れた記録も上映し、記録者の活動の様子を聞きながら、参加者同士で映像の感想などを自由に話し合います。
日時:2013年11月30日(土) 14:00から16:30 (参加無料、申込不要、直接会場へ)
会場:せんだいメディアテーク7F プロジェクトルーム
定員:20名(いす席)
主催:3がつ11にちをわすれないためにセンター(せんだいメディアテーク)
企画:映像サーベイヤーズ
刈田路代
画家、工房地球村スタッフ。風土の素晴らしさに魅せられて2009年6月、仙台から筆甫に移住。震災以後は小学校の除染活動にも積極的に参加している。2013年3月にわすれン!参加者となり、ほぼ未経験だったビデオカメラを手に記録活動を開始。定年後に筆甫暮らしを始めた夫妻、たたら製鉄保存会会長、山仕事がしたくてUターンしてきた福島第一原発の元技術者など、地域の人々に定型の5つの質問を投げかけながらインタビュー映像を制作中。
こえシネマとは
私たちは、東日本大震災とそれをきっかけにした出来事の中で、その大きさと深刻さに圧倒され、個人の言葉が埋もれてしまっているのを感じています。
多くの人が震災の体験を語りづらいと感じたり、また風化が進んでいる状況で、それぞれが様々な「距離」と向き合いながら震災後の日々を生きているのではないでしょうか。こえシネマでは、映像を見ながら参加者が互いに話し聞くことで、それぞれの「距離」に触れる場を作り、そこで浮かび上がった個人の「こえ」を記録したいと考えています。
映像サーベイヤーズとは
震災後に映画でつながった吉田文恵(OL)、高野裕之(建設業)、村田怜央(劇場スタッフ)の3人による上映会チームです。上映会の原点に返りつつ、新しい上映会をつくる団体を目指しています。
ブログ:http://koecinema.blogspot.jp
メールアドレス:koecinema@gmail.com
サロン・ド・わすれンヌとは
震災や復旧・復興の過程を発信・記録するための情報交換や相談、3がつ11にちをわすれないためにセンター(通称:わすれン!)関連映像の上映などを行う交流の場です。どなたでも自由に参加いただけます。
昨年のこえシネマについては、下記の考えるテーブルのホームページでご覧いただけます。
こえシネマ第1回「被災地を撮ること/見ること」レポートこえシネマ第2回「感情は誘われる~音は映像を変える~」レポート
こえシネマ第3回「その日から当事者になった/感情は誘われるⅡ」レポート
こえシネマ第4回「それぞれの距離に触れて」レポート