ごうけいほうもんしゃすう

【終了】星空と路−これまでの記憶、これからの記録−(2019)


震災にまつわる事柄を記録してきた「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の参加者による、震災から8年をむかえる今の活動や記録群の一部を展示します。


3月11日の星空から8年が過ぎようとしています。
「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の参加者は、
技術や経験の有無にかかわらず、
震災にまつわる様々なことがらを記録してきました。
これらの参加者の記録には震災による被害の状況や変わりゆく地域の姿だけでなく、
参加者一人ひとりの想いや言葉が映し出されています。
人びとの想いを次の世代に託そうと、その術を手探りし育てようとするひと。
かつてあったまちを、つながりを、記録することであらためて確かめようとするひと。
あの時のあの人に話を聞きたくて、もう一度、カメラを持って会いに行くひと。
震災に対する向き合い方や関心に差が生じてきた今、
彼・彼女らの真摯で逞しい活動とそれらの多様な記録群を通し、
これまでの記憶をふりかえり、現在をかいまみることで、
これからの道のりをともに考える機会になればと思います。


にちじ
2019年3月7日(木)-4月21日(日)
※3月12日(火)、28(木)は休み
ばしょ
せんだいメディアテーク
さんか
入場無料・申込不要・直接会場へ


 星空と路チラシoutside   星空と路チラシinside


〈 展示プログラム 〉

小森はるか+瀬尾夏美「二重のまち/交代地のうたを編む」
震災を機に陸前高田で3年間暮らしながら制作をし、現在も月に一度の対話の場を開きつづけている映像作家の小森はるかと画家・作家の瀬尾夏美。2018年9月には、10〜20代のパフォーマー4名を陸前高田に招聘し、2週間の滞在制作を行う。ほぼ初めてこの地を訪れる彼らがまちの人びととの対話を重ね、現在の風景を歩いていく体験を通して、人びとの強い想いや言葉を受け止めることができるのか、あるいは、それを他者に伝えることができるのかを試行したプロジェクトを紹介する。
*3/31(日)イベント開催

中野伝承プロジェクト
震災により甚大な被害を受けた中野小学校区の復興を考える地域団体、旧中野小学校区復興対策委員会のメンバーによって結成された、なかの伝承の丘保存会によるプロジェクト。中野小学校跡地にできた「なかの伝承の丘」慰霊塔の清掃管理、ばらばらになった住民との橋渡し、ふるさとの発展を見守る活動などを行っている。今年度からわすれン!に参加し、初めてカメラを手にして自ら地域の歴史や住民の声を映像に残す試みを開始。今回は、その記録の一部を展示。

『飯舘村に帰る』
東日本大震災による原発事故の影響で、思いもよらず避難しなければならなかった福島県飯舘村の人びと。避難指示が解除され、6年以上の仮設住宅での暮らしから村に帰る選択をした多くは高齢者であった。この映像は、震災後に国見町の2つの仮設住宅に通っていた島津信子が、そこで出会った人びとに、映像作家の福原悠介とともにおこなったインタビュー。かつての村のようすや帰村後の暮らし、村への想いを聞いた映像である。
*3/9(土)イベント開催

『あなたと話したい』
アムステルダム在住のyako kimuraは、2011年から帰国の度に、知り合いや震災を機に出会った人びとのその後が気になり足を運び続けている。本作は、2018年の春、震災当時から交流のあった人を中心に、あのときの想いや体験を通じて感じたことと、それぞれの立場から見える社会的な問題についてインタビューした記録映像。
*3/9(土)イベント開催

録音小屋
わすれン!によるふたりひと組で震災にまつわる物語を残していく「録音小屋」がスタート。当時のこと、そこからの暮らし、いまの気持ち。これまで聞けなかったこと、話したかったこと。あなたの家族や友人などに聞いてみませんか。話し手と聞き手のふたりひと組で、録音して残し、後世に伝えていくプロジェクト。
*3/10(日)イベント開催

3月12日はじまりのごはん−いつ、どこで、なにたべた?−
「3.11からはじまる、まちと人のオモイデをキロクする」をテーマに活動する3.11オモイデアーカイブ。時間が経ち、徐々に語りにくくなった震災について、当時の「ごはん」にまつわる写真を糸口に、鑑賞者が思い出したことなどを、自由にふせん紙に書いていく参加型の試み。

レインボーアーカイブ東北による手記
レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーなど、多様な性の当事者たちの生の声を集積・記録・発信することを目的に活動する団体、レインボーアーカイブ東北がまとめた震災体験の手記。事細かに記された当時の生活の状況を改めて紹介する。

アーカイヴィークル
わすれン!にこれまで寄せられてきた多くの写真・映像・音声による震災記録をもとに制作した、定点観測写真パネルやわすれン!DVD、わすれン!レコードなどが閲覧できる小さな移動式資料室。普段は、2fの映像音響ライブラリーに設置されており、パネルやDVDはライブラリーで貸出も行っている。


〈 イベントスケジュール 〉

[展示]星空と路--------------------------------------------------------------------------------------
3/7(木)ー11(月)9:00-18:30
会場:1f オープンスクエア


[上映と対話]飯舘村に帰る---------------------------------------------------------------------------
3/9(土)10:30-12:15 (上映時間60分)
映像の上映後、わすれン!参加者によるアフタートークを開催します。2017年3月に避難解除になった飯舘村での撮影に至った経緯や、実際に訪れて話を聞いたときのことなど、記録者としての想いをうかがいます。
スピーカー:島津信子、福原悠介
会場:7f スタジオシアター


[上映と対話]あなたと話したい------------------------------------------------------------------------
3/9(土)14:00-17:00 (上映時間90分)
ある看護師の女性に、震災から今日に至るまでの職業的体験とプライベートな心境や想いを聞いたyako kimuraによる映像です。生きることのむずかしさや、彼女が経験した誰かを生かすうえでの様々な問題が映し出された本作を通して、私たちも一緒に考える場をひらきたいと思います。
スピーカー:yako kimura
会場:7f スタジオシアター


[ガイダンス]わすれン!「録音小屋」を紹介します-----------------------------------------------------
3/10(日)11:00-12:30
わすれン!では、ふたりひと組で震災にまつわる物語を残していくプロジェクト「録音小屋」がはじまります。あなたの家族や友人などに、これまで聞けなかったこと、話したかったことを聞いてみませんか?わすれン!スタッフによるガイダンスを行います。ぜひご参加ください。
会場:1f オープンスクエア


[上映と対話]相馬クロニクルダイアログ第4回----------------------------------------------------------
3/10(日)14:00-16:30 (上映時間49分)
上映作品:『今伝えたいこと(仮)』(32分) 『これから。』(17分)
福島県立相馬高校放送局の生徒たちは、震災にまつわる音声・映像作品を制作してきました。今回は2本の映像の上映後、その作品に見られる福島県の高校生の震災や原発事故に対する想いから、私たちの暮らしやこれからのことを話す対話の場を開きます。
進行:渡部義弘(相馬クロニクル)
会場:7f スタジオシアター


[展示]星空と路--------------------------------------------------------------------------------------
3/13(水)ー4/21(日)9:00-22:00
会場:7f ラウンジ


[上映と対話]てつがくカフェ第70回-------------------------------------------------------------------
「『二重のまち/交代地のうたを編む』の映像記録から継承を考える」

3/31(日)13:00-17:30 (上映時間60分)
これまで陸前高田の人びとの言葉や風景を記録してきたアートユニット小森はるか+瀬尾夏美が、2018年9月、10〜20代の4人のパフォーマーを同地に招聘し、約2週間の滞在制作を行いました。風景を歩き、まちの人びととの対話を重ねる体験を経て、4人は何を感じ取ったのでしょうか。滞在の最終日にその心境を語った映像記録を中心とする特別編集版を上映し、また、あれから半年が経とうとする今現在の彼・彼女らの声を聞くことで、参加者のみなさまとともに継承について語り合いたいと思います。
ゲスト:古田春花、坂井遥香、三浦碧至、米川幸リオン(上記作品出演者)
ファシリテーター:西村高宏、近田真美子(てつがくカフェ@せんだい)
会場:7f スタジオa


【問い合わせ】
3がつ11にちをわすれないためにセンター
仙台市青葉区春日町2-1
TEL 022-713-4483/FAX 022-713-4482


[2019年2月9日 公開]

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センターについて

せんだいメディアテークでは、市民、専門家、スタッフが協働し、東日本大震災とその復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとして「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(わすれン!)を開設しました。

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