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【木町の3.11】洋菓子店:ガトーめぐろ 二日町店

仙台市立木町通小学校の子どもたちによるインタビュー



ガトーめぐろさんは、ケーキや焼き菓子などを扱う洋菓子店です。地震で宮城野区の本店の工場がめちゃめちゃになり、二日町店スタッフの内藤さんも、いったんは閉めようかと思ったそうです。でも、ほかのお店に食べ物を求める人びとの行列が出来ていたことに気付き、みんなに食べてもらおうと、一人でお店を開け、販売を続けました。
電気と水道が復旧した後は、電気コンロや電気調理器でお湯を沸かし、パンやケーキを作りました。3月14日のホワイトデーに備え、材料を大量にストックしていたのが役立ったと言います。
震災後しばらくしてから、震災の時に食べたパンの味が忘れられません、という手紙をお客さんから頂いたこともあったそうです。
「これから入学してくる子どもたちは震災の詳しいことは分からない。そのためにも、こういうことがあったと伝えることが大事じゃないかな」と内藤さんはメッセージをくれました。

制作:
仙台市立木町通小学校・木町の3.11実行委員会2013
協力:
せんだいメディアテーク・3がつ11にちをわすれないためにセンター
取材日:
2013年8月28日




[取材をした5・6年生がまとめたこと]

ガトーめぐろ 二日町店のピラミッドチャート
記録した小学生自身が映像の紹介文を考えるために、
ピラミッドチャートを使って、「分かったこと」(事実)を書き出し、
そこから「考え・感じたこと」を整理し、最終的に「伝えたいこと」にまとめました。
ここではその一部を紹介します。

■分かったこと
・停電の中、一人でパンやケーキなどの商品を作っていた。
 ↓
・店を閉めようとしたけど、他の店は行列
 ↓
・夜の食料が大切だから、一人で店を開けた
 ↓
・ホワイトデーは大いそがし、でも、たくさん材料をもっていて1ヶ月もちこたえられた

■考え・感じたこと
・自分も大変なのに、地域の人のために、食料をあげたいという思いで一人で店をあけて、すごいと思った。
・自分が客だったら、本当に感謝の気持ち忘れない。
・お客さんに、はやく商品をあげたくて、値下げしていて思いやりがあるなぁと思った。

■伝えたいこと
・一生懸命勉強して、自分がやるべきことをしっかりとやることが大切。
・人を思いやれる優しい心をもち続けてほしいと思いました。




[映像を観た3年生の感想]
・パン屋さんが、電気も使えずに一人で店を開いて、パンを作ってすごいと思いました。
・270円のものを250円にしたり、230円のものを200円にしたりねだんをさげてでもみんなに買ってもらってとてもおもいやりの心があるんだなと思いました。




▷木町の3・11とは
仙台市立木町通小学校では、せんだいメディアテークと連携し、2008年から映像制作を授業に取り入れています。この「木町の3.11」は、木町通小学校の子どもたちが、震災当時の様子や、それぞれの想いをテーマに地域の人びとへインタビューを行い、デジタルカメラの動画機能で記録したものです。
この活動やその他の映像については、 [いんでっくす]ページもご覧ください。

この映像は、わすれン!DVD Vol.40『木町の3.11 —ふるさとへの想い—』として、せんだいメディアテーク 2階 映像音響ライブラリー/視聴覚教材ライブラリーにて、貸出・視聴サービスをご利用になれます。
DVDの貸出状況のご確認には、仙台市図書館ウェブサイトの資料検索をご利用ください。



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センターについて

せんだいメディアテークでは、市民、専門家、スタッフが協働し、東日本大震災とその復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォームとして「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(わすれン!)を開設しました。

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