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『5年後の飯舘村調査』アフタートーク 林剛平×鈴尾啓太

星空と路-上映室- 2017



2017年2月25日(土)、26日(日)に開催した「星空と路−上映室−」では、記録映像の上映後にわすれン!参加者に登壇いただき、記録や活動について伺うアフタートークを行いました。

25日(土)13:00〜の『5年後の飯舘村調査』上映後の登壇者は、林剛平さんと鈴尾啓太さん。
上映した『5年後の飯舘村調査』は、林さんが初めてビデオカメラを持ち記録した映像です。
研究者として原発事故調査に同行していた林さんは、現地に行って見たこと、感じたことには調査結果の報告に載りきらない部分があるという思いから、それを残し伝えるメディアとして映像を選択し、2016年よりわすれン!参加者となって記録活動を開始されました。
鈴尾さんは東京で映像編集の仕事をしながら2011年よりわすれン!に参加され、宮城、岩手、福島の沿岸部に通いながら記録活動をされていました。その映像群は編集され、『沿岸部の風景』というタイトルでわすれン!DVDにもなっています。

今回のトークは、林さんが記録を撮ることにした経緯からはじまり、観たばかりの映像の感想を交えつつ、鈴尾さんが編集を担当した映画『FAKE』のことについてまで話が及びました。
プロの映像編集者として活躍されている鈴尾さんからの、映像で人に何かを伝えるということに関するお話はとても興味深く、特に「100伝えたい時に100を提示する必要はなく、それが20であった時の方が120になったりする可能性がある」という言葉が印象的でした。
ご来場いただいた方々からも質問をいただき、非常に有意義な時間を過ごすことができました。



【視聴者のこえ】


・私は福島市内に住んでいて、除染がほとんど終わっているので、家々に除染後の廃棄物がビニールシートでおおわれて放置されている風景が日常です。通勤中「今日は天気がいいなー、山がキレイだなー」とか感じた瞬間、視界の隅にビニールシート(いかにも人工物の質感の!!)がチラッと入ってきてゾッとすることがあります。あるいは、運転していて、フレコンバッグの山をみると、「どこにこれを持っていくのだろう」と暗い気持ちでぼうっとなります。(→少し郊外にでると遭遇します) いつもいつもおびえているわけではない。毎日ニュースにかじりついているわけではない。でも確実に暮らしの中に入りこんできた「汚染物」とどう向きあえばよいのか。「悲惨だ!」と訴えたいというわけでもないんですよねー。この気持ちを県外の人に言葉で伝えようとしてもうまく言えなくて。今日映像をみて「なるほどー」と思いました。淡々と、でも感じるこの違和感を残していくのに「映像」という手段は有効なのかもしれませんね! 熊とか船とか題材の選び方もおもしろいと思います。体に気をつけてがんばってください。※「食べ物を捨てる」ということへの違和感、私も共感します(上映会アンケートから)

・私は、一年間福島に復興支援で行っていた。その中で、飯館村は何度も通過していた。最初にフレコンバックに覆われた光景を見た時は大きな衝撃を受けた。しかし、何度も見るにつれて、その異常が日常化し、見なれてしまっていた。今日の映像でも、淡々と調査している姿を見て、同様のことがあるのかと思った。アフタートークでそうした話も聞けたことはとても有意義だった。ありがとうございました(上映会アンケートから)


(中)鈴尾啓太さん/(右)林剛平さん


【プロフィール】
林剛平(歓藍社)
原発事故調査の際に見る、東北各地での景色や食文化、手仕事の記録を始める。津波、地震、原発事故によってもたらされたものを地元の方がどうするか、人それぞれ。福島県大玉村で藍、「ほんとうの空」色、音色の共感から、藍の栽培・染色を通じ震災後の里山を探求する歓藍社を起ち上げる。2016年よりわすれン!に参加。

鈴尾啓太(映像編集者)
映画『FAKE』『螺旋銀河』やテレビドキュメンタリーなどの映像編集を担当。監督として制作した『沿岸部の風景』が「わすれン!DVD」として公開されているほか、山形国際ドキュメンタリー映画祭の東日本大震災をテーマとしたプログラム「ともにある Cinema with Us 2013」にも選出されている。2011年よりわすれン!に参加。

【記録映像紹介】
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『5年後の飯舘村調査』 30分
東京電力福島第一原子力発電所事故から5年経った2016年3月26日、飯舘村において放射能汚染調査をした際の風景です。今中哲二助教(京都大学原子炉実験所)を中心として、2011年3月より毎年調査しています。
[撮影]林剛平
[撮影地]福島県飯舘村
[撮影日]2016年3月26日
[制作年]2016年

こちらの映像はDVD化されており、せんだいメディアテーク 2階 映像音響ライブラリー/視聴覚教材ライブラリーにて、貸出・視聴サービスをご利用になれます。⇒【DVD収録作品紹介】5年後の飯舘村調査
DVDの貸出状況のご確認には、仙台市図書館ウェブサイトの資料検索をご利用ください。

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